放送方法4または1でボイスチャットを利用した放送を実現する手順メモ

サウンドカード二枚差し──Windows2000の場合

最終更新日 2002/02/20


0. はじめに

Windows2000 で,ボイスチャットソフトを利用した放送をやってみたい,ということでサウンドカード二枚差しによる放送方法を試行錯誤した結果,Line-Inプラグインを使って放送方法4や1で実現することができました。

基本的には,いわゆる「サウンドカード二枚差し」の状態をつくって放送することになります。音素材詰所にサウンドカード二枚差しによる放送に関する文書があります。そちらも参照するといいと思います。また放送方法についてはねとらじの放送方法を参照しつつすすめます。

「Line-Inプラグインを使えばいいよ」というのはよく聞くけれど,具体的な手順がよくわからない,という人の助けになれば。また,もう一つ,サウンドカード二枚差しで放送すると,複数人でボイスチャットを行うときの「トークバック現象」を回避することも可能ですので,Windows2000以外のOS(Me, XP)の方もどうぞ。ただし,基本的にはWindows2000での放送を対象にしています。わかりにくいところがあれば指摘していただければと思います。文中に出てくるサイトは最後にまとめて載せてあります。


1. 目標

Windows2000をOSとして,ボイスチャットソフトの音を放送に載せること。放送方法は4または1を使う。


2. 用意する

2.1 放送に必要なもの(詳しくは放送方法4および1を参照)

Windows2000

(OS: 今回の目標は XP や Me じゃないWindowsでなんとかしたいので)

Winamp2.8

各種プラグインのホストアプリケーション。放送に使います。

oddcast (放送方法4の場合)

このプラグインを通して放送します。

shoutcast (放送方法1の場合)

このプラグインを通して放送します。

2.2 加えて用意するもの

全二重対応サウンドカード2つ

放送用とボイスチャット用。

オーディオケーブル 1 本

二枚のサウンドカードを物理的につなぎます。

LineIn plugin for Winamp 2.x(現在のバージョン : 1.80)

Winamp プラグイン: このプラグインを通してサウンドカードの音を Winamp に入力します。サウンドカードからの入力を拾う働きをします。

ボイスチャットソフト

ビットアリーナやら,G-PHONEやら。それぞれに特徴があるようです。私はビットアリーナが中心です。詳しくは「ボイスチャット適当指南書」を。

ヘッドフォン

ボイスチャット使用時には必須です。マイクは用意していると思いますが,意外に忘れがちです。ヘッドフォンを使わずにPCのスピーカを通して会話しようとすると,と相手の声をマイクが拾ってしまい,ハウリングをおこす状態になります。


3. 設定

3.1 Winamp の設定

主にWinampのプラグインの設定を見ていきます。

3.1.1 放送方法4での設定

3.1.1.1 Winamp を起動する。

3.1.1.2 Winampの設定-プラグインの設定-input

LinIn plugin v1.80(x86) [in_Line.dll] があることを確認。

3.1.1.3 Winampの設定-プラグインの設定-output

output の設定はとくに必要ありません。Winamp のマスターボリュームを0%まで絞ります。

3.1.1.4 Winampの設定-プラグインの設定-DSP/Effect

oddcast DSP [dsp_oddcast.dll] を選択する。

3.1.1.5 oddcastを適切に設定する

ねとらじサーバの設定やらLAMEの設定やら。詳しくは放送方法4などを参照。

3.1.2 放送方法1での設定

3.1.2.1 Winamp を起動する。

3.1.2.2 Winampの設定-プラグインの設定-input

LinIn plugin v1.80(x86) [in_line.dll] があることを確認。

3.1.2.3 Winampの設定-プラグインの設定-output

output の設定はとくに必要ありません。Winamp のマスターボリュームを0%まで絞ります。

3.1.2.4 Winampの設定-プラグインの設定-DSP/Effect

Nullsoft SHOUTcast Source DSP v1.8.2b [dsp_sc.dll] を選択する。

3.1.2.5 shoutcastを適切に設定する

ねとらじサーバの設定やらLAMEの設定やら。詳しくは放送方法1などを参照。

3.2 Windows側の設定

3.2.1 二枚のサウンドカードについて

二枚のサウンドカードのうちそれぞれを A,B として説明していきます。

音が,
サウンドカードA(ボイスチャット担当)
 ↓
(ラインアウト)
 ↓
(ラインイン)
 ↓
サウンドカードB
 ↓
Winamp (放送担当)
と流れるように作っていきます。

この流れを作るためにサウンドカードA のラインアウトからオーディオケーブルでサウンドカードBのラインインにつなぎます。

3.2.2 サウンドデバイスの設定

コントロールパネル-サウンドとマルチメディア-オーディオタブにて,優先するデバイスを再生・録音ともにサウンドカードA を選択する。

Windows側のミキサーでは録音コントロールに再生リダイレクト(ここで「マイク」を選ぶとトークバック現象を防ぐことができます)を選びます。


4. 放送

4.1 放送WinampでLine-inプラグイン

放送用Winampにて,「URLを開く」(ctrl+L) に次の書式を入力します。

         line://dev=0, nch=1

4.2 Line-inを再生する

ここで,自分の声がoddを入れたWinampに流れているかオシロスコープで確認できます。

4.3 ストリーミングサーバにつなぐ

放送用のサウンドカードとボイスチャット用のサウンドカードがしっかり役割分担できているかを確認し(Line-Inプラグインの dev=? を確かめる)ストリーミングサーバにつなぎます。

放送方法4の場合,「Adv Rec」は押しません。

4.4 いろいろ調整する

ねとらじサーバに繋がったことを確認した後,ボイスチャットソフトでゲストを呼びます。大抵の場合,ゲスト側がホスト側を呼び出す形が多いようです。ビットアリーナなどは相手を呼び出す際に動画の広告が入りますので,その間の音声が放送に乗らないようにするためだと思います。

放送方法4の場合 : 使用する別フォルダの Shoutcast を DSP に使用した Winamp なり,ねとらじミキサーなりで音量を調整し,後はお好きに放送します。

放送方法1の場合 : shoutcastのinputタブで音量等調整しつつ,後はお好きに放送します。

相手側(ゲスト側)の音量は,録音コントロールで。自分(ホスト側)の音量は,再生コントロールで調整します。次の留意点にも書いてありますが,あまりフェーダーをあげすぎるのも良くないようです。フェーダーをあげすぎると音が割れ,非常に聞きづらくなってしまいます。この辺りはテスト放送を何度か行い調整するといいと思います。


5. 留意点


6. 参考までに

参考までに私が「夜中に練習する」環境を書いてみます。矢印はすべてオーディオケーブル。

                                                                         
    ┌─── (USB ケーブル) ─┐                                              
    │                        │                                              
┌─┴─┬─────┐    ┌─┴──┐      ┌─────┐                    
│  PC  │ESS solo-1│←─┤L Onkyo │←──┤L 8ch     │                    
│      │AudioDrive│←─┤R SE-U77│←──┤R Mixer   │                    
│      │          │    │        │      │          │                    
│      │          │    │        │      │o ━━━━│←1/2 キーボードのLR
│      │  [B]     │    │  [A]   │      │o ━━━━│←3/4 MD (BGM)      
│      ├─────┘    └┬───┘      │o ━━━━│←5   自分のマイク  
│      │                  ↓              │o ━━━━│                    
│      │                [Headphone]       │          │                    
└───┘                                  └─────┘                    

また私のPCのスペックは,CPU: Celeron 466MHz,メモリ: 192MB です。これくらいロースペックのマシンでも何とか放送は可能です。


7. さいごに

関連URI

本文書に関連するURIです。

放送方法に関するもの。

ボイスチャットに関するもの。

謝辞など

各種放送方法でLine-Inプラグインを利用することによりWindows2000や98でボイスチャットを放送に載せる事が出来るはず…という事を頭の中で思いつつ。いつの間にかねとらじサイトには「ボイスチャットによる多人数ラジオのすすめ」というコーナーも出来上がっていました。そこを読めば大体のことがわかります。なのでこれは割と詳しい目の文書として利用して貰えればいいと思います。

そして,この放送方法をテストしたときにお手伝いいただきました二代目さん,順太さん,きぇらさん,チャイさん,その他の方,ありがとうございました。特に順太さんには本文書作成にあたり多くのアドバイスをいただき感謝しております。この文書がいくらかでも,あなたのお役に立てれば幸いです。